もう40年もクイーンを聴いているのかぁ。





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20181118/映画『ボヘミアン・ラプソディ』とJポップとの意外な関係。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒット。この映画、個人的にもけっこう感動したのだが、それでも最後まで乗り切りなかったのは、「クイーン、涙と感動のバックストーリー」という方向に集約すべく、史実をねじ曲げていた点。

「ドキュメンタリーじゃなくって映画なんだからいいだろう」と言われればそれまでなのだが、それでもアルバム『世界に捧ぐ』以降、リアルタイムでクイーンを聴いていた世代としては、こういう憎まれ口を言わなければいけないという、一種の責任感のようなものすら感じるのだ。

ただクイーンは、70年代後半当時から、その語られ方が貧弱で(とにかく音よりルックスで語られた)、逆に言えば、だからこそ日本において、世界に先んじて爆発的な人気が出たとも言える。

言ってみれば、実はビートルズもそうだったのだが、世界中の研究家や愛好家の尽力によって、数多くの書物が世に出て、最近では、音楽的に深く語られることが多くなった。

言いたいことは、この映画のヒットを機に、いよいよ、クイーンの音楽性が、深く正しく語られる機運が出てくれば嬉しいということである。

個人的に注目したいのは、以下3点。

(1)クイーンが日本でいち早く人気が出た(及び、今回の映画が、若い人々を惹きつけている)理由として、(初期)クイーン特有の、多重録音を限界まで使いこなした、あらゆる声や楽器がぎゅうぎゅうに詰まった音作りがある。

(2)加えて、やたらとドラマチックなメロディやコード進行など、展開としても非常に構造的・構成的だったことも奏功した。

(3)そういう、色んな声・楽器・メロディ・コードが「幕の内弁当的満腹感」を喚起する音作りは、日本人の音楽的好みと合致していて、オフコース、サザンオールスターズ、Mr.Childrenなどに引き継がれ、実は現代のJポップの根幹を成しているのではないか。

ということ。一言で言えば、映画でも一瞬使われた《Spread Your Wings》が、Jポップの走りだったのではないか論である(半分冗談・半分本気)。

だって、タイトルを直訳してみてほしい――「翼ひろげて」、何とJポップ的な!



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20181111/スージー鈴木音楽評論生活・祝30周年!~デビュー原稿開陳

他の原稿に追われて、このサイトの更新も、いよいよ手詰まりなってきました。

が、「コテコテの重い文章をたまに」よりも「軽いのを毎週」という感じで続けていきたいと思っています。というわけで、今回はこれ。

私のデビュー原稿です。30年前=昭和最後の年、1988年の7月。私がお手伝いしていた、FM東京の『東京ラジカルミステリーナイト』の番宣用フリーペーパーより。同番組でオンエアされた、山下達郎と桑田佳祐の豪華対談の宣伝用記事です。

お二人のマニアの方に開陳します。この原稿から、スージー鈴木さんの苦闘の30年が始まりました。



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20181020/沢田研二は、もっと凄くて、もっと面倒くさい。

上のツイートにもあるように、今回の「ドタキャン」事件について、「あぁ、いかにも沢田研二らしいなぁ……(苦笑)」と思ったのが、正直なところだ。

この事件、沢田研二ファンの私としても、さすがに擁護はできないものの、巷間言われているように、イベント会社や事務所との関係で、スジの通らない何かがあったのだろうと察しが付く。

そう「スジを通すこと」。それが、沢田研二という人が、最も大切にすることだ。そしてスジの通らないことがあれば、後先考えず、徹底的にあらがう人だ。その結果として今回は、多くの観客に配慮を欠く結果となったのだが。

一部のネット民に不気味がられている、例の「脱原発」への取り組み(楽曲作り、署名活動)についても、原発事故や再稼働の動きが、人間・沢田研二として、スジが通らないことに見えたのだろう。そう思ったら、徹底的に追及する。

沢田研二と矢沢永吉は、敵に回すと怖い人というイメージがある。それに比べたら、怖い怖いと語られがちな内田裕也なんて、天使のような人だろう(余談だが、沢田研二には、内田裕也を皮肉った《湯屋さん》という曲がある)。

事件の翌日、カーネル・サンダースのような姿で、公園のやぶ蚊に刺されながら、誠実に謝罪する姿を見て、「あぁ、年をとって丸くなったな」と思ったのだが、それくらい沢田研二は、私にとって、怖い人のイメージがある。

話が長くなったが、沢田研二ファンの私は、彼の、そんな「スジを通すこと」への執着を愛する立場である。むしろ「スジを通すこと」への執着を見て、沢田研二のファンになった者だ。

今回の一連の報道を見て驚いたのは、マスコミの論調が予想以上に好意的だったことと、しかし、沢田研二に関する認識について、世間と私の間に、強烈な段差があったことである。

謝罪シーンの合間合間に、《勝手にしやがれ》や《時の過ぎゆくままに》などが流れる編集をされた映像を見た。いやいや、その沢田研二って、何十年前!?

  • 今回のツアーは、すでに武道館、大阪城ホール、横浜アリーナを回っていること。
  • そのツアーは、ボーカル・沢田研二と、エレクトリックギター・柴山和彦という、たった2人の編成であること。
  • 前回のツアーのセットリストは、自らのヒット曲をワンコーラスずつ、50曲も歌うものだったこと。
  • その前のツアーは、セットリストのほとんどが、脱原発のメッセージソングばかりで占められていたこと。
  • その前に、ザ・タイガースの再結成があり、サポートメンバーなしの5人で、東京ドームを満席にしたこと。
  • というような活動を、プロモーションやタイアップもほとんど無い、丸腰の形で成功させ続けていること。
  • ……という沢田研二が、今年70歳、古希になったということ。
このあたりのことを、少しでも知っているかいないかで、今回の件の印象は変わってくる。言いたいことは、世間が思うより、もっと凄くて、もっともっと面倒くさいオッサンだということだ。

これが今回、「あぁ、いかにも沢田研二らしいなぁ……(苦笑)」と思った背景である。

最後に一点。いくつかのネット記事で、「ドタキャン」された側のファンが「勝手にしやがれ」と発言したというのを見かけた。

それは嘘だろう。かつ捏造記事としても、そのネタは、それほど上手くない。むしろ、今回の事件で、沢田研二ファンが想起するのは、この曲だ。

後に引けぬ 日常だから
悔やむなんて 何を?今さら?
代わり映えも しないのがいい
今日も 明日も
ROCK'N ROLL MARCH
ROCK'N ROLL LIFE

《ROCK'N ROLL MARCH》(2008年)

追記:そんな私が、沢田研二についても言及した新刊が、この本です。



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20181007/新刊『イントロの法則80's』発売記念、恒例の中身チラ見せ大会!

いよいよ、私の新刊新刊『イントロの法則80's~沢田研二から大滝詠一まで』(文藝春秋)が発売されました。ぜひお買い求めくださいませ。

このように理想的に陳列されている店もあったりで、とても嬉しいです。

では恒例の中身チラ見せシリーズ。どんどん立ち読みしていただき、ご興味あれば、上のアマゾンのリンクをポチっとお願いします!

70年代歌謡曲のイントロ評論も少しだけ書いています。

最後は7章に渡る大論文を。

なお、今夜から、BS12トゥエルビ『ザ・カセットテープ・ミュージック』は、日曜21時からのゴールデンタイムの放送となります。ぜひご覧くださいませ。



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