20080329/ご冥福をお祈りします。

なぜか周りの心ある野球ファン全員が盛り上がっていなかったMLB at 東京ドームや、逆にとってもエキサイティングなパ・リーグ、それ以上にエキサイティング、いやセクシーな野球浴のことなど、語りたいことはありますが、惜しい人、否、あまりにも惜しいドラマを亡くしてしまったので、喪にふくします。

『ちりとてちん』最終回。息をのみました。『3年B組金八先生partⅡ』『ふぞろいの林檎たちpartⅠ』と並んで、ライフタイム・ベストのドラマに入りました。ご冥福とご降臨(=partⅡ制作)を祈ります。

来週以降、このドラマがない生活が考えられません。徒然亭スー草(引退)。

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20080324/読書感想文『ショーケン』。

ちまたで話題の『ショーケン』、めちゃくちゃ面白い。一気に一晩で読了。

なんだか、いろんなところでゲスな話題を読んでいる同書ですが、「で・ある」と「です・ます」がいい感じで混合する独自の文体で書かれた内容自体は抑制的で、読後感は案外爽やか。注目のポイントは…

(1)ショーケンの人生には、ライバルとして意識する存在として、いつも沢田研二がいたという事実。ジュリーは、ファンに手を出さない、歌一筋の男として描かれる。

(2)憧れはやはりストーンズ。自身が修行に入った寺の坊主のクルマの中で《ブラウン・シュガー》を聴くくだりはたまらない。

(3)大麻→たばこ→酒を止めていくプロセス。加えて、毎日15キロ、多いときには1日80キロ歩く、お遍路さんまで踏破するという独自の病的な健康法。

(4)そして、江波杏子、范文雀、いしだあゆみ、前橋汀子、倍賞美津子……いい女を落とした変遷史。

ゲスな話題としてはやはり(4)なのですが、ワタシはそれ以外、とくに(1)(2)あたりを中心に楽しみました。そういう意味ではテンプターズ~PYGのあたりの記述が少なくて残念。

GS時代は、ショーケンの頭の中では、恥ずべき過去として記憶されているようです。これはこれでさもありなんなのですが(《おかあさん》や《忘れ得ぬ君》はカッコ悪いが)《神様お願い!》と《エメラルドの伝説》はいい曲だと言っているのには救われます。

これはゴールデンカップスの映画『ONE MORE TIME』の中で、内田裕也が《愛する君に》を褒めているのと同じ意味で救われますよ。だって、《神様お願い!》→《愛する君に》は、日本ロック史の背骨なんだから!

そういえば矢沢永吉の名著『アー・ユー・ハッピー?』に、70年代のジュリーとショーケンがとてもカッコよく登場します。この『ショーケン』に矢沢永吉は出てきませんが、ヤクザに臆せず正論を堂々と話す正義漢としてジュリーが出てくる。てことは次は、沢田研二自叙伝が待たれるな。還暦記念の豪華本『ジュリー』が読みたい!

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20080320/「桜」

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20080309/徒然(亭)なるままに。

徒然亭四草=加藤虎ノ介が、大人気とのこと。「阪流」の「ヨン様」と言われているらしい。笑う。

CATVのいちばんいいセットに加入。50チャンネルぐらいがいっきに我が家にやってきた。あとデジタルBSもやっと観られる。あんまり観ることもないかも知れないが。

これで長かったスカパー!『プロ野球セット』ともおさらば、ということになりそう。今は沢田研二主演『太陽を盗んだ男』を鑑賞中。1979のジュリー、池上季美子、美しすぎる。

さっきまではNHK BS-Hiで立川談志の『居残り佐平次』。その前は先週深夜にNHKでやってた、桂南光『ちりとてちん』、桂文枝『たちぎれ線香』。落語づいてる今日この頃。

その前はGAORAで阪神対千葉ロッテのオープン戦。とりあえず現段階では千葉ロッテ、視界良好。

昨日、一昨日は、ビジネス系の研修。内容はなかなか新鮮だったが、最後の方で講師が、日露戦争や司馬遼太郎(よく知らん)の話をビジネスの比喩として用いてがっかり。正体見たり。

別に司馬遼太郎が悪いとは言わんが(それ以前に読んでない)、いろんなことを戦争にたとえて、薄っぺらいロマンティシズムとともに語るのはお里が知れる。

現在、小説処女作執筆中。春に某雑誌で発表する「仮想ドキュメントノベル」。我ながら面白い。詳細近く発表予定。

シャープのメモリーオーディオシステムMUSIC CARRY(ミュージックキャリー) というのを買って、AMラジオをmp3に録音して通勤中に聴く。録音するのは『ミュージック・パワー・ステーション』。この番組のすばらしさは今のラジオ界の中で特筆すべきもの。

前回書いたキャロルの「上手さ」は燃えつきるキャロル・ラストライブを参照のこと。あまりにも上手すぎて、アフレコかと思うぐらい。

一曲だけ選ぶならこの《グッドオールドR&R》。この最悪の演奏状況で、ここまでグルーヴしてハモれるか?

こんな映像もアップされてるから、youTubeには驚き。

ストリーク、爆笑オンエアバトル、ファイナルに進出。今年こそ。以上、徒然なるままに。徒然亭スー草。

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20080303/北中正和『Jポップを創ったアルバム』批判。

前回のラジオ話とか、最近はちょっとほんわかした話が多かったので久々に毒づいてみます。

北中正和『Jポップを創ったアルバム』。平凡社。日本ポップ(ロック?)の名盤を軸に、歴史を辿っていくという、まぁ、ありがちな企画ではあります。

まず褒めておけば、紹介する1枚目のアルバムが『ザ・スパイダース・アルバムNo.1』であること。1枚目をどこに置くかで、歴史観が出ます。フォークルとかはっぴいえんどの場合が多いのですが、ここはひとつ唯物史観的にスパイダースでなければいけない。理由? 聴けば分かります…

で、問題は、たとえば以下のようなフレーズ。

(キャロル『ルイジアンナ』の項)「矢沢の話を聞いて、それまでとはまったく違う発想の人が出てきたと思った」

(ザ・ブルーハーツ『THE BLUE HEARTS』の項)「『パンク・ロック』という曲に出会ったときは、よろめきそうになった(中略)パンク・ロックが好きだ~と、唱歌のように無邪気に歌っていたからだ」「というわけで、ぼくはこのアルバムを聞いたときほど時代の変化を実感したことはない」

ポイントは、これらのフレーズがそれぞれの項のほぼ最後の部分に存在すること。つまり、これらは「結論」なのです。つまり両バンドについての「驚き」が結論になっていて、歴史的位置づけについての論理的な言及がとっても脆弱。

もっと平たく言えば、北中氏は、キャロルやブルーハーツを分からずに評論活動を続けているということなのです(『パンク・ロック』という曲の「唱歌性」の背後すら分かってないようですから)。

日本ロック史の本を死ぬほど読みましたが、明かな偏りを感じて不愉快になることがあります。ひとつは「東京(出身者)への偏り」、もうひとつは(こちらのほうが問題としてより大きいと思いますが)「大学卒への偏り」。

たとえば、細野晴臣、山下達郎、荒井由実、佐野元春と続いていく、東京の大卒(中退)インテリの音楽は、本人たちがとても饒舌で、かつたくさんの洋楽をとても客観的に聴き、分析しているから、(同じく洋楽バカの)評論家としても書きやすい。対して、矢沢や甲本ヒロトのような、地方出身で、ラジオから聞こえてきた、ビートルズを中心とする数少ない音楽を頼りに、もっと本能的にロックに向かった連中の音楽は、本能的で右脳的な分、書きづらいはず。

書きやすいから、書かれる。書きにくいから、書かれない。

でもね、でもです。後者の方があきらかにマスなのですよ。細野氏や山下氏のように60年代に洋楽のLPを買って訳知り顔で聴いているインテリなんて、歴史的にスーパー・イノベータなわけですから。たぶんロックIQ上位1%未満です。

で、東京vs地方、大学卒vs高校卒というバランス論に気づいていない方々が評論家として生き延びてきたからこそ、歪んだ歴史観がまき散らされて、結果「はっぴいえんど論」に対する「キャロル論」が異常に貧弱な現状につながる。

誰も言わないから、あえてワタシが言いますが、日本ロック史の中で、ロックンロールやらせたらキャロルほど上手いバンドはいない、と思います。ってか、こんなこと35年後に言うのもどうなんだ? いやそれぐらい一般的な日本ロック史観は歪んでいるのです。お前ら黙って解散コンサートのDVD100回観ろ。あ、スタジオ録音はダメよ。

長くなりましたが、はっぴいえんどと同列にキャロルが語られるような評論を待ちたいと思います。これが結論です。

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20080224/最高のラジオ・デイズ。

昨日2008年2月23日。午後12時59分。凡庸な横浜の街外れの風景を散歩しながら、なぜかワタシは緊張していました。

オールナイトニッポンの40周年記念ということで、往年のパーソナリティがこの土日に一度だけ復活する。そしてその皮切りが、同日13時から始まるビートたけし!

で、結局、たけし、あのねのね、三宅裕司、笑福亭鶴光、タモリ、吉田拓郎、と6人分聴きましたよ。

ビートたけしは相変わらずのマシンガントーク。島田洋七話は良かった。なぜか伊藤咲子《乙女のワルツ》が鮮烈に記憶に残る。

あのねのねは小学校時代のアイドル。案外歌が上手くてびっくり。名曲《つくばねの唄》が放送されてまたびっくり。清水国明が「ベンチャービジネスとは?」という講義を始めると原田伸郎がそれを無視して違う話を始めるのは、最近の清水のうさんくささを正しくパロディ化していて面白かった。

三宅裕司は、なんだか松村邦洋に寄りかかった印象でイマイチ。同様にタモリも木梨憲武などのゲストとのグダグダなトークだったので途中でベタ降り。

6人中ベストは意外にも笑福亭鶴光。過去のコーナーを丹念に振り返り(「あの歌はこんな風に聞こえる」など)、懐かしの笑福亭学光との電話対談もよく、なによりもこの6人の中で唯一の生放送!

生では無かったが、意気軒昂な吉田拓郎。自らのアマチュア時代のテープをかけまくるという変化球な構成が見事。加藤和彦に対するリスペクト・トークもいい味でした。無理をせず長生きをしてほしいものです。

ワタシの人生に影響を与えた順番を時系列に並べると、あのねのね→鶴光→たけし→タモリ→三宅裕司。小学生から大学生に至る10年間において、それぞれに満遍なく、でもたいそう深く感化されて、でも結局、そのどれにもなることが出来ずに、40歳を超えた今、彼らと再会する。

13時過ぎ、散歩の相棒、自慢のトランジスタ・ラジオが有楽町からキャッチした、大沢誉志幸作曲、ビートたけし《抱いた腰がチャッチャッチャ》。ちょっと目がウルっときたのは、横浜に吹き荒れた春一番のせいです。

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20080217/新曲についてスージー氏大いに語る(3)

待望のスージー鈴木の新曲がまたまた発表された。題して《サブローの一番長い日》

「野球音楽の殿堂」の中の一曲ということで、今回も野球ネタではあるのだが、今回はギター一本のイントゥルメンタル。それも弾き語りならぬ「弾きまくり」「弾き殴り」。こんなエキサイティングな演奏、聴いたことない!

エネルギッシュな演奏ですねぇ:今回はパロディではなくって、ワタシ自身も聴いたことがないタイプの演奏ですねぇ。強いて言えば山下達郎のテレキャスターのコードカッティングや、鈴木茂の『バンドワゴン』のころのストラトキャスターの音、ま、もっと近いのはスパイダースかまやつひろしのギターソロですね。

それにしてもサブローとは意外でした:2007年10月3日の対ホークス戦はワタシの中での2007年マリーンズベストゲーム。サブローがもっと美しかったゲームです。実はクライマックス・シリーズ第1ステージの第3戦もサブローの満塁走者一掃三塁打が観られたのですが、この試合は「敬遠の後の初球」というのが鮮烈で。

サブローの心理状態を、ギター一本で表現したと?:そうです。大松が敬遠されて、気持ちが盛り上がるところを「弾き殴り」で、そして一瞬の集中と静寂をジミー・ペイジ風ソロで。そして再度の盛り上がりをまた「弾き殴り」で。つまりは描写音楽ですね。サンサーンス《白鳥》か《サブローの一番長い日》かと(笑)

大松の敬遠はアリだったのでしょうか?:福岡のファンはあの采配を悔やんでいるでしょうね。このプレーがなければクライマックス・シリーズ第1ステージ第3戦の満塁走者一掃三塁打もなかったでしょうし、ひいては例の日本代表戦での満塁スクイズもなかったでしょう。

それにしてもギターが鳴ってますね:始めはいつものハムバッキング象さんギターをオーバードライブで弾いてたのですが、なんと弦巻のつまみのネジが緩くってチューニングできないことが判明。これは「シングルコイルで弾け」とのギターの神のご託宣だろうということで、高校時代からもう20年以上のつきあいになるヤマハSC-3000に持ち替えて、それでも激しく弾いたので、曲の途中でチューニングが怪しくなってますがね。

では最後にコメントを:先週の『ちりとてちん』は凄かったです。金曜・土曜の回は朝ドラ史上最高の2回だったでしょう。徒然亭スー草を名乗りたいと思います。いまちょうどR-1が始まるところです。ガンバレ土肥ポン太!

というわけで、新曲を発表したスージー鈴木氏への単独インタビューをお届けした。次回の新曲も待ち遠しいところである。(編集部)

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20080211/大阪メディア物語。

懲りずにまた大阪へ。備忘録的に、一気に。

■2/5、最終新幹線で大阪着。着いてテレビ付けたら、いきなり「世界のナベアツ"3の倍数"のネタをナイジェリア人に試す」という番組。素晴らしい。

■2/7、ガラガラのうめだ花月でストリークを観にいく。ストリークも素晴らしかったが、より素晴らしかったのが土肥ポン太。この記事のネタを生で観た。その上、続きがあった。土肥、R-1に出たら、世界のナベアツとならんで高得点必至。

■そのR-1、来週なのになぜまだ出場者があきらかにされてない? ただし手がかりとなるこのページ(本日現在)から考えれば、アントキの猪木、一歩リード。

■いまさらながらに大槻ケンヂ『リンダリンダラバーソール』。素晴らしい!! と同時についにワタシの青春も小説に書かれる時代となったかという感慨が。ドラマ化希望。大槻役は松山ケンイチ、コマコ役は上野樹里でどうだ?

■知らぬ間に『ちりとてちん』、やばい。深く濃くなってきた。貫地谷しほりが素晴らしい。この記事に同感。目が離せない……

■2/8はホテルの部屋でサンテレビ三昧。阪神のキャンプを中継するゴールデンタイムの番組(!)で、福本豊の書道を観る。訳が分からん(笑)

■2/9、雪の難波で映画『歓喜の歌』。ヒットを連発するシネカノンの映画には「エンディングが想像しやすい」という特徴(長)があり、『フラガール』のハワイアンダンス、『パッチギ!』のラジオで歌うシーン、『パッチギ!2』の挨拶シーン。この「想像しやすさ」は、予定調和というより、むしろ一定の商品価値を確実に保証する保険の役割を果たす。今回も予想通りの結末となるが、そこに至る過程の意外さで、及第点。たった唯一惜しむらくは安田成美の指揮シーン。下手すぎる。あんなに指揮が下手な音楽の先生はいない。

…以上のように、とてもエキサイティングな大阪のメディア生活、さようなら。凡庸な東京メディア、こんにちは。

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20080203/ビートルズが首都高を走ってきたヤァヤァヤァ!

朝焼けの首都高速を、数台のキャディラックが走る。バックにはサイレンが鳴り響く。その瞬間、一瞬音がとぎれる。静寂の中、ジョンの声がうなる。♪Mr. Moonlight!!

『ア・ハード・デイズ・ナイト』の4人が階段を駆け下りるシーンよりも、『ヘルプ』のスキーのシーンよりも、ある年代以上の日本のビートルズファンの間で、もっともっと有名なシーン。それがこれ。

当時日本テレビで放映された来日公演の、ドキュメンタリー映像の中の一シーン。

持つべきものはマニアの友。今回、昼間の仕事の同僚から、そのシーンが収められた海賊盤DVDを借りて、何度も何度も見ている。何度も何度も見ても素晴らしい。

この映像を演出したのが、いつか紹介した佐藤孝吉氏。著書『僕がテレビ屋サトーです』では、このシーンを作る過程が克明に書かれている。

笑えるのが、佐藤氏はビートルズの曲を一曲も知らなかったらしい。それで全アルバム聴いて(といっても当時はまだ「ラバーソウル」まで)《Mr. Moonlight》を選んだとのこと。

確かに、少しでもビートルズに興味があったなら、こんな選曲はしないわな。でもたとえば《抱きしめたい》が流れたとしたら、この映像は絶対に伝説にはならなかった。

「ビートルズ伝説」にもっとも荷担した日本人は、本人たちとこの上無く深く関わったオノヨーコではなく、一曲も知らずにあの映像を作った佐藤氏かも知れない。

この海賊盤、佐藤氏による伝説映像に加えて、こちらは何度も観たことのある来日公演の映像が、ご丁寧にも2日分入っている。久々に観てビートルズはベースとドラムのバンドだと痛感。これはレッド・ツェッペリンのライブの感想とも共通。

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20080127/80年代は、語れない。

金曜から日曜は、大阪の「南河内芸術大学(仮称)」でスクーリング。1960~80年代のCMを、ウソではなく本当に1000本流すというちょっと変わった講義。

単に流すよりも時代背景などが分かった方がよいだろうと思い、当時の政治や経済、文化情勢みたいなことを語る。これが難しい。

60~70年代は、自分がリアルタイムではない(物心ついていない)ために、なんかの本で読んだことを言うだけだから、そんなに悩まない。難しいのは80年代。

中学2年生から大学時代。要するに物心は付いていて、むしろいちばん多感な時期。とてもアンテナが鋭敏な時期で、いろんなことを感じ、考えていた時代。

YMOからブルーハーツ。のりおよしおからダウンタウン。松田聖子から森高千里。こんな10年間の豊潤さをなんとかして共有したい。

なのに他人に伝えようとすると、そのへんの複雑でドロドロとした思いは、汎用性がないのか、コトバに出来ないんですね。で、結局「軽薄短小」とか「新人類」とか「バブル」とか、とても有り体なコトバを使ってしまっている自分に気づく。

「バブル」なんて、全然リアリティが無かったのに。ワタシの80年代には。

と、考えて、やっと分かった。この「もっといろいろと伝えたいのに、伝わらない」と悶々とすることが、教育というもんなんだと。なるほど!

そして、こうも思う。公立中学で補習を担当する「大手学習塾」の講師は、単にテクニックを教えるだけだから、ぜんぜん悶々とはしないだろうな、と。

苦心惨憺の板書。すいません。画像小さかったですね。

追記:おっと橋下弁護士、大阪府知事に。不愉快。「テレビの彼だけ見てて何が分かるんや?」と突っ込む向きもあるだろうが、ワタシには分かる。こう見えてもナンシー関の跡を継いでTVブロス「ブロス探偵団」を書いていた経験有り。テレビで数回見れば人格の奥底まで読み取る自信がある。

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20080120/一生懸命、切実、本気……の対極にあるもの。

確かあれは十数年前の日本テレビ深夜の『EXテレビ』。大阪制作で、司会は上岡龍太郎と島田紳助。なぜか占い師が50人ぐらい集められている。

突然、上岡がひとりの占い師の頭を殴る。そして一言「あんた占い師やったら、僕が今殴ることをなんで予測できへんかったんや?」

つまりは上岡の唯物論的スタンスっていうか、占いや心霊モノ嫌いを表すエピソード。そういえば『探偵!ナイトスクープ』で心霊ネタのときに怒って退場したこともあったっけ。

ハッキリ言いますが、ワタシは細木数子や江原啓之の番組は嫌いです。具体的には嫌悪感というより、とても残念な感じがするのです。

別に彼らが何を言おうと、何を占ったり、霊視したりしてもどうでもよいのですが、ワタシが愛するタレントや芸人が、彼らより一段下に置かれて、彼らの適当な話を「拝聴」するという構図になるのがとても残念なのです。

そもそも嫌いなので、細木や江原の番組は観ませんが、我が愛する嘉門達夫やタカアンドトシが細木の番組に出ているのに、不幸にも偶然ぶち当たってしまったことがあります。

心の中で叫びました。「嘉門達夫!細木の目の前で彼女を揶揄する替え歌歌え~」「トシ!細木の額をいい音で叩いてつっこめー」

話をひろげると、一生懸命で、切実で、本気のものしかテレビでは観たくないのです。たとえば嘉門やタカトシの「ネタ」。たとえばプロ野球の試合。

逆にいくらタカトシだとしても訳の分からんクイズ番組に出ているのは観たくない。バラエティ番組での岡島のコメントもぜんぜん観たくない。

なぜ観たくないか? っていうか逆に、タカトシのクイズや岡島のコメントを観る理由が、さっぱり分からないから。

ましてや、細木や江原の番組=それは適当なことをのたまって拝聴されるという、とても不可解でとても残念なシステム=は、ワタシには一生懸命、切実、本気……すべての対極のように見えてしょうがないのです。

細木が番組を降板すると宣言し、江原が「インチキ霊視」で矢面に立つ。

水道橋博士のこの名言から少し経って、何かが動き出した……か。

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20080114/二十歳のころ。

青春というコトバが二十歳以降にも適用されるのであれば、二十歳というタイミングは「ひろげる青春」から「打ち消す青春」への折り返し点だと思う。

無限の可能性とやらに向けて自分を拡大していくハイティーンの青春。可能性が無限ではないことを悟り、ひとつひとつの可能性を否定していく二十歳以降の青春。

可能性を打ち消していくことを怖れてはいけない。むしろせっかくなのだから、華々しく綺麗に散ればいい。中途半端にいろんな可能性を曖昧に信じながら、大人になって、自分を認めない世間に対してクダを巻くことほどかっこ悪いことはない。

その方法は、簡単だ。自分が興味ある分野の一流に触れればいい。一試合でも多く観て、一曲でも多く聴き、一冊でも多く読む。そして一流と自分との絶望的な距離を確かめていく。

はっきり言おう。君にはイチローのようにヒットは打てないし、松坂のようなボールは投げられないし、西岡のような盗塁は出来ない。いまからどうがんばっても到底無理だ。

君には桑田佳祐のようなメロディは作れないし、山下達郎のようには歌えないし、松任谷由実のような歌詞は書けない。永遠に到底無理だ。

「自分もいつか誰々のように××出来るかも知れない」という選択肢を捨てていく。身を切るように捨てていく。キツいことを言うようだが、二十歳を超えてしなければいけないことは、そういうことだ。

そして、何かの可能性が残ったとする。だとしたら、そこを突き進め。そして、なんの可能性も残らなければ、割り切って平凡な人生を歩め。君たちが思う「平凡な人生」というものも、実はとってもエキサイティングで豊かなものだ。平凡な人生を突き進む経験者が言うのだから信じてもいい。

以上、伊集院静が書く、某お酒メーカーの新成人向け新聞広告にタイマンをはってみた。正直、こちらの文章のほうがイケてると思う。人生はまだまだ長い。平凡な人生を歩む市井のオヤジが伊集院静を超える瞬間だってあるかも知れない。

一介の会社員が日本最高峰の美文家を超える瞬間……諸君、大切なのは、こういうことだ。

<バカ田大学と南河内芸術大学で出会った多くの若者に向けて>

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20080106/年末年始コンテンツ備忘録。

あけましておめでとうございます。長い休みでしたが、ずっと天気も良く、たくさん本を読み、たくさんラジオを聴き、まぁまぁテレビも見て、あまり音楽は聴かず…いいお休みになりました。というわけで今回は個人的な備忘録的で恐縮ですが、年末年始に楽しんだコンテンツリストを。ひとことで言えば「お笑いを読み、NHKを観て、聴いている間に終わった年末年始」。

[本]『プロ野球でモノになる奴の法則』(小関順二):★★★★☆

観念的に語られがちな技術論を極めて科学的に、かつシンプルに語ろうとする会心の作。

[本]『のぼせもんやけん2 植木等の付き人時代のこと。』(小松政夫):★★★☆☆

面白かった前作の続編。今更ながらに植木等の人間味に惚れる。

[本]『植木等伝~わかっちゃいるけど、やめられない!』(戸井十月):★★★★☆

小松政夫の本からの流れで。植木の魅力は、デタラメな宗教家だったオヤジの愉快なDNAによるものだと認識。

[本]『幸せだったかな ビートたけし伝』(井上雅義):★★★★★

浅草フランス座時代に焦点を絞ったたけし伝。面白い! あえて言えばタイトルは『笑芸人』時代の連載タイトル『六区ビートララバイ』のほうが数段良い。

[本]『た・か・く・ら』(嘉門達夫):★★★★★

これも面白い! 嘉門氏の過剰なインテリ性が正しく表現されている。この人は本質的には音楽というよりコトバの人だなと思った。

[本]『今夜も落語で眠りたい』(中野翠):現在読書中…

と、お笑い関係の本を読みまくった年末年始の中、落語マイブーム到来。概論ではなく経験論的に書かれていてわかりやすい。

[ラジオ]『大滝詠一リマスター・スペシャル』(NHK FM):★★★☆☆

第2回「メイキング・オブ・イエローサブマリン音頭」(みたいなの)がたいへん面白かった。

[ラジオ]『ダブルDJショー~筒美京平&小西康陽』(NHK FM):★★★★★

筒美京平がマスメディアに出てきたというのは事件。それも大事件でした。

[テレビ]『第58回紅白歌合戦』(NHK総合):★☆☆☆☆

過去最低。見どころも聴きどころもなかった。端的に言えば、日本でいちばん歌が上手い夏川りみが出てないことが不条理。唯一アンジェラアキのみが白眉。

[テレビ]『日めくりタイムトラベル《新春特集 昭和の大ブーム!》』(NHK BS2):★★★★☆

今観ながら書いてますが、「アーカイブス」含めNHKの現代史/近過去モノはやっぱり面白い。ただしAKB48にいちいち感想を語らせるのは不要。

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