【週刊スージー】終了にあたって。

3/20のオンエア原稿より。




 えー。180回というキリがいい回になりましたが、ここでお知らせがあります。「週刊スージー」。「アイラブ・スージー」から数えて、足掛け3年半になりましたが、来週で終わることとなりました。というわけで、今回は、ネタではなく「ご挨拶」をさせて、いただきます。

 とは言いながらも、まずいいたいことは、こんなに小ネタで、いい加減でデタラメな番組が3年半も続けさせていただいたことに対するお礼でございます。

 当初、どのような番組にしようかと悩んだときに、一番初めに考えたのは、私、当時、28歳。僕と同年代の方が聴いて、納得していただける番組にしよう。そう考えました。そして、もう一つ、今のラジオ業界の中で誰もやっていない体裁の番組にしよう。と。

 その中で出てきたアイデアが「小ネタ情報てんこもり」というコンセプトです。最新のヒット曲を単純にかけるのではなく、10分足らずという枠の中で、「小ネタ」という切口で音楽を分析して、情報化する。これだ、と考えたわけです。

 分析と情報化。これは手間がかかります。今更ながらに言いますが、毎回基本的には1600字ほどの原稿があって、それを作るのに、休日をつぶしておりました。ま、アドリブに弱い素人が出来るのは「準備」に時間をかけることだけでした。

 ともあれ、「小ネタ」を通じて、メッセージしたかったことは、「もっと色んな音楽がある」そして、「音楽にはもっと色んな楽しみ方」がある、ということです。

 「週刊スージー」は終われど、トワナビは残ります。そしてFヨコもこれからずっと続いて行くでしょう。

 昨今、電話回線から世界中の情報がパソコンに届き、星からTVの電波が大量に降ってくる世の中です。その中で、ラジオが出来ることは何だろう、と考えます。その一つの答が「もっと色んな音楽」そして、「もっと色んな音楽の楽しみ方」ではないか、と。それをナビゲートすることこそがラジオ、なんでしょう。

 最後にある曲の歌詞を引用します。

 懐かしい、ラジオ。
 単なる少年少女のBGMの騒音になってはいけない。
 彼らは君の良さを知らないから、君のことを気にかけちゃいない。
 全盛だったあの頃、君にはパワーがあった。
 これからだって充分活躍できるはずだ。
 懐かしい、ラジオ。

 こんな歌詞の曲をかけましょう。来週は最後のお便りスペシャルです。メッセージをお待ちしています。でも明るく行きましょう。



スージー鈴木(99/3/20)